劇団桟敷童子『標』は脳に効く
常に変化し続ける登場人物たちの思惑と願いが、謎解きのようでもあり、答え合わせのようでもあり
太平洋戦争末期という時代設定自体で既に全員が翻弄されているというのは、観る前から分かりきってはいるのだけれど、なぜ、どのように、何を思い、そしてその先に何を求めているのか、そしてそれに世界はどう応えるのか
状況がどんどん変わっていくのだけれど、全然慌ただしくなくゆったりと流れていく物語は、やはりワダツミ様の仕業か……
というか、既に選曲がズルい
宣伝動画がズルい
これはホンマあれやで
こんな素晴らしい作品を観てしまって、バチとか当たらないだろうか心配だ
劇団桟敷童子は、こんなに傑作ばかり作っていて大丈夫なのだろうか
逆に不安になってくる
なんかバリエーションも豊富過ぎるし、こんな作品をこんなお手頃価格(早割2800円)で観てしまえるなんて、何かの罠では?
最近老後が気になってきて、あと生きてるうちに何回観られるだろうって思って、本当に噛み締めて観てる
ロビーから見える道路沿いの幟がはためいている様子を眺めていて、なんて贅沢な時間なんだろうって考えていた
ので、観てない人は早く観に行こう
※観劇ライフハックその1
自由席の場合、パッと見下手席は見えづらい端っこの席のように思えるが、実際に座ってみたところ全然そんなことはなく、むしろ個人的にはお得席だったと感じた
整理番号はだいぶ後の方で入場したのだが、下手席以外はほぼ埋まっていて、他のお客さんたちも下手席は見づらいのではと思った可能性もある
だが、安心して欲しい
なにより、音響・照明のオペブースが下手にあるので、舞台が見えづらい訳がないのである
※観劇ライフハックその2
多くの方がご存知のように、この時期のすみだパークスタジオ倉への道のりは、多分都内で一番体感温度が低い地域だ
とにかく強風がやばく、容赦がない
今回、もしかして碁盤の目のように区画整理されて(東京大空襲跡)高い建物がないから遮るものがなく、風通しが良いのでは?と仮説を立て、T字路だけを辿っていったところ、割と効果あった気がする
夜の回で観に行くのは気候的に結構辛いが、あとは信号さえ何とかなればかなり快適に到着できる